カージナルテトラの基本情報と飼育方法のまとめ!

2016/02/05  2020/04/27  アクアリウム入門 熱帯魚・エビ・貝  閲覧所要時間: 約10

こんにちはー。ゾエ(@zoe)です。
もう何年も小型カラシンは飼っていませんでしたが、最近またカラシン熱が再燃してきて、熱帯魚の定番中の定番「カージナルテトラ」を飼い始めました!
良い機会なので、カージナルテトラの基本情報や飼い方などをまとめてみました。


カージナルテトラの基本情報

カージナルテトラ

カージナルテトラはブラジルのアマゾン川に生息するカラシンです。
「熱帯魚」と聞いてのカージナルテトラをイメージする人も多いのではないでしょうか。ネオンテトラやエンゼルフィッシュ、グッピーと並んで淡水アクアリウム・熱帯魚の代表的な存在ですね。アクアリウムに興味がない人でも一度は見たことがあると思います。

体の上半分はメタリックブルー、下半分は赤く染まり、とても綺麗な色彩の熱帯魚です。水草水槽との相性が抜群で、ある程度まとまった数を群泳させるととても見応えがあります。

流通名カージナルテトラ
学名Paracheirodon axelrodi
分類カラシン亜目カラシン科
分布アマゾン川上流域/ネグロ川など
最大体長4〜5cm
温度24〜28℃
水質弱酸性〜中性/軟水
人工飼料/生餌
性格温和
寿命3〜5年
繁殖むずかしい
飼育難度かんたん
参考価格100〜200円/@




ネオンテトラとカージナルテトラの違い

カージナルテトラとよく似たネオンテトラという熱帯魚がいます。どちらも体の上部がメタリックブルー、下部が赤という色彩で見た目が酷似していますが、次のような相違点があります。

カージナルテトラとネオンテトラの違い

赤い部分の面積が違う

カージナルテトラは体の下部全体が赤く染まりますが、ネオンテトラは頭部から腹部まではシルバー、腹部途中から尾の根元までが赤くなります。どちらかと言えばカージナルテトラの方が派手ですね。


最大体長や体型が違う

もちろん個体差はありますが、カージナルテトラの方がネオンテトラより約1cm程度大きく成長します。カージナルテトラは最大4〜5cm、ネオンテトラは3〜4cm程度です。
またネオンテトラは餌を与えすぎると少しずんぐりと太った体型になるので注意が必要です。どちらかと言えばカージナルテトラの方がスマートな印象。


カージナルテトラの方が群れやすい

これも環境によりますが、どちらかと言えばカージナルテトラの方が群れて泳ぎやすいです。90cm以上の大きな水槽、ある程度の水流、自分より大きな魚との混泳などの環境だと群泳しやすいですね。
ネオンテトラも群泳しないことはないですが、環境に馴れるとバラけて泳ぐことが多いです。


ネオンテトラの方が価格が安い

ネオンテトラは1匹100円前後、カージナルテトラは1匹200円前後で販売されていることが多いです。
ショップで販売されているネオンテトラはブリード(養殖)もののため比較的安価なようですね。





一方カージナルテトラは養殖が難しく、ワイルド(現地採取)ものが殆どだったこともあり若干高価でした。しかし近年ではブリードものも販売されるようになり、価格が落ち着いてきています。
ちなみに、カージナルテトラはブリードもワイルドも大きな違いはないので、購入時にあまり気にする必要はなさそうです。しいて違いを挙げればブリードの方が病気や寄生虫などのリスクが少ない点でしょうか。


カージナルテトラの飼い方

購入時の注意点

カージナルテトラのアップ

ネット通販の場合は難しいですが、実店舗で購入する際は魚の状態をよく観察してから購入しましょう。
カージナルテトラに多い病気として「白点病」があります。体やヒレにポツポツと白い点がつき、酷くなると体中に増えていき、最悪の場合は死に至ります。

治療は難しくありませんが、できるだけ初めから病気を持ち込まないようにしましょう。体に白い点が付いている個体は注意です。
その他、極端に痩せていたり、ヒレがボロボロになっている個体は可能な限り避けたほうが良いです。「尾ぐされ病」にも注意ですね。

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他の熱帯魚や生き物との混泳

カージナルテトラは温和な性格の魚なので、小型のカラシン、ラスボラ、オトシンクルスなどと混泳(同じ水槽で一緒に飼育)させても問題ありません。
ただし、エンゼルフィッシュのように中〜大型になる魚との混泳は注意が必要です。
よくアクアリウム用品のパッケージや本などのイメージ写真で、エンゼルフィッシュとカージナルテトラ、ネオンテトラを一緒に飼育しているものがあります。
しかし、エンゼルフィッシュは15cm以上に成長することがあるので、カージナルテトラのような小型の魚は食べられてしまう危険性があります。


カージナルテトラの餌

ADA SUIKEI FOOD

熱帯魚用として販売されている餌であれば、なんでもよく食べます。口はあまり大きくないので、小さな粒状のものか、薄いフレーク状の餌が良いでしょう。赤虫などの生餌もよく食べますが、人工飼料に比べると水を汚しやすい傾向にあるので、アクアリウム初心者にはおすすめしません。

餌の量は1日1〜2回程度、少量ずつ数分で食べてしまう量を与えます。もっと食べるかな?というくらいでストップして丁度良いです。餌の与え過ぎは水を汚す原因になります。
健康な成魚であれば1週間くらい餌を食べなくても死にはしないので、数日であれば留守にするときも気にする必要はありません。


60cm水槽で何匹飼える?

水草水槽とカージナルテトラ

よく「◯◯cm水槽で熱帯魚は何匹飼えますか?」という質問がありますね。しかし、魚のサイズや飼育設備(ろ過フィルターやエアポンプの性能)、水槽内の環境(水質や水草の量・状態)などによって状況が変わるため、一概に何匹とは答えられません。

あくまでも個人的な考えですが、一般的な60cm水槽(W60×H36×D30cm)でカージナルテトラのみを飼育する場合、30匹〜40匹程度が問題なく飼える数ではないかと思います。

初めてカージナルテトラ(熱帯魚)を飼う場合は、まずは10匹程度を目安に飼い、魚の状態や水の汚れなどをよく観察しながら段階的に追加すると良いでしょう。



飼育するために最低限必要なもの

カージナルテトラに限らず、熱帯魚を飼育するために最低限必要なものを挙げてみます。ここでは詳細は省略するので気になった点は適宜調べてみてください(ぉぃw)


水槽または水を入れることが可能な容器

まずはこれがないと始まりませんね。おすすめはやっぱり60cm水槽です。日本の熱帯魚用品の多くは60cm水槽を基準に作られており、種類が豊富です。
また基本的に小さい水槽より大きい水槽の方が、水量が多いため水質が安定しやすく飼育難度が下がります


水槽用のヒーター&サーモスタット

熱帯魚の多くは、水温24〜27℃程度が適温です。気温が下がる季節には水槽用ヒーターでの保温が必須。
水槽用ヒーターには自動で水温を調節する機能が付いている「オートヒーター」と、調節機能が付いていないものがあります。水温調節機能が付いていないヒーターの場合は、水温を調節する「サーモスタット」が別途必要です。


ろ過フィルター

水をきれいに、魚に適した水質を保つために、ろ過フィルターが必要です。様々な種類のフィルターがありますが、熱帯魚の飼育がメインなら「上部フィルター」。水草レイアウト水槽に挑戦するなら「外部式フィルター」がおすすめです。


その他

上記の他にもエアーポンプ、水質調整剤(カルキ抜き)、水草、砂利・砂・土、流木など、場合に応じて必要なものがたくさんあります。一番手っ取り早いのは飼育セットのものを買うことです(笑)
ネット通販でも問題ありませんが、可能であれば実際にショップに行って、店員さんに相談してみるのが良いですね。





あとがき

zoeここ最近はずっとコイ科のラスボラばかり飼っていましたが、久しぶりにカージナルテトラを飼ってみるとなかなかどうしてキレイで良いですね!改めてカラシンも良いな〜と感じました。

zoe
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