
こんにちはー。ゾエ(@zoe)です。
前回に続き、エンゼルフィッシュを追加でお迎えしました!
今回、久しぶりにチャームさんで購入したのは、スカラレ エンゼルフィッシュのペルー産・ワイルド個体です。
熱帯魚の通販は死着が心配なものですが……全員元気な状態で届きました!…ほっ。
熱帯魚・アクアリウムにおける「ワイルド」とは、現地採取された天然の魚のこと。
ブリード(養殖の魚)に比べて体色が鮮やかだったり、サイズが大きくなったりするのが魅力。ただし、飼育がやや難しいなどの特徴もあります。
スカラレ エンゼルフィッシュ ペルー産(ワイルド)

おおお!さすがワイルドエンゼル!
各ヒレが長く、シャープでめちゃくちゃカッコいい体型をしています。
現在はまだ500円玉ほどのサイズの若魚。
これから成長するにつれて、スポット模様が出たり体色が揚がってくるのが楽しみです。
| 流通名 | スカラレ・エンゼルフィッシュ ペルー産(ワイルド) |
|---|---|
| 学名 | Pterophyllum scalare |
| 別名 | ワイルド エンゼル、ペルーアルタム |
| 分布 | ペルー(アマゾン川) |
| 最大体長 | 約12cm |
| 水温 | 22℃〜27℃ |
| 水質 | 弱酸性〜中性、軟水 |
| エサ | 人工飼料、生餌 |
| 飼育難易度 | 普通 |
| 繁殖 | 普通 |
| 混泳 | とくに問題なし |
| 遊泳層 | 中層〜上層 |
| 推奨水槽サイズ | 60cm以上 |
| 参考価格 | @1,000円〜2,000円 |
エンゼルフィッシュの原種の一つ、スカラレ種

エンゼルフィッシュは、南米のペルー、コロンビア、ブラジルのアマゾン川流域に生息する熱帯魚です。
現在ではプラチナエンゼルやマーブルエンゼルなど、様々な改良品種が流通していますが、元をたどるとスカラレ種、アルタム種、デュメリリィ種の3つに分類されます。
また、一般に多く流通している「エンゼルフィッシュ」や「ミックスエンゼル」は、ほぼスカラレ種の改良品種。このことからもスカラレエンゼルが最もポピュラーな種と言えますね。
ペルーアルタムについて

ワイルドエンゼルフィッシュの中でも、ペルー産のスカラレエンゼルは特にプロポーションが良く、アルタム・エンゼルに体型が似ていることからペルーアルタムとも呼ばれます。
うーん、確かに先にお迎えしたエンゼルフィッシュと比較しても、野性味があってプロポーション抜群です!

アルタム・エンゼルの実物はあまり見たことがないのですが、数年前に東京のすみだ水族館へ行ったときに見ました。写真では伝わりにくいですが、でっかくて迫力がありましたよ。

口が少し上向きに尖っているのがアルタムと似てるかも?
体型もボテッとしていなくて体高があり、スマートです。
本家のアルタム・エンゼルは飼育がやや難しいですが、ペルーアルタムならそこまで難易度は高くありません。「アルタムに興味があるけど飼育に自信が無い……」という人は、ペルーアルタムを検討してみてはいかがでしょうか。
エンゼルフィッシュの飼育方法
水槽のサイズ・レイアウト

エンゼルフィッシュの特徴である「長く伸びた美しい背ビレと尻ビレ」を作りあげるためには、高さに余裕がある水槽サイズが必要です。
できれば高さが45cm以上あるハイタイプか、大型水槽で飼育したいところ。
レイアウトもあまり混み合ったものではなく、ある程度遊泳スペースを確保したいですね。
また、強い水流も苦手なようなので、フィルターの強さによってはシャワーパイプを使うなど工夫が必要になるかもしれません。
おすすめの餌・与え方
「ワイルド個体だから人工飼料はあまり食べないかも……」と少し心配していましたが、導入後しばらくして落ち着いたら、人工飼料でもガツガツ食べました(笑)
冷凍赤虫やミミズなども大好物のようですが、大食漢でフンの量がハンパないので、与える量には注意しましょう。
混泳相性の良し悪し例

| ◯ 相性が良い | エンゼルフィッシュ/コリドラス/ローチ/ディスカス |
|---|---|
| △ 混泳注意 | カラシン/ラスボラ/オトシン/プレコ/貝 |
| ✕ 混泳できない | エビ/小型魚 |
エンゼルフィッシュ同士
エンゼルフィッシュ同士は基本的に問題ありませんが、小競り合いをすることも少なくありません。
可能であれば一匹だけがいじめられないように大きな水槽で複数飼育したり、流木や水草などで隠れ家を用意したほうが良さそうです。
カラシンやオトシンクルス
カージナルテトラなど小型のカラシンやオトシンクルスは一応混泳可能ですが、大きく育ったエンゼルフィッシュには捕食されてしまう可能性があるので注意しましょう。
コリドラス/プレコ/貝類
お互いにあまり干渉しない低層魚のコリドラスやローチ、プレコとは相性良好です。石巻貝も大丈夫ですが、ラムズホーンなどのスネールは食べられる可能性があります。
エビ類
エビ類はエンゼルフィッシュにとってはご馳走なので、混泳はかなり厳しいですね。見つかり次第食べられるレベルです。
うちの水槽にもヤマトヌマエビが10匹ほど居たはずなんですが、今では1匹も見当たりません;
エビ類との混泳が厳しいので、特に水草水槽でのエンゼルフィッシュ飼育は注意が必要です。
エンゼルフィッシュの繁殖方法

エンゼルフィッシュは繁殖が可能ですが、外見での性別判別は困難です。そのため繁殖させる場合は、複数匹飼育して自然にペアができるのを待ちましょう。
エキノドルス種の水草と相性が良く、アマゾンソードの葉やフィルターのパイプなどに卵を産み付けます。
エンゼルフィッシュは親魚がペアで卵や稚魚の世話をするので、卵を隔離する必要はありません。
ただし他のエンゼルが居たり、ストレスを感じる環境の場合は自分で卵を食べてしまう(食卵)こともあります。
無事に稚魚が孵化したら、ブラインシュリンプや稚魚用のエサを与えましょう。
ワイルド エンゼルフィッシュの注意点
ブリード個体と比べて水質にやや神経質

ワイルドエンゼルフィッシュはブリード個体に比べ、水質の悪化や変化にやや敏感です。
特に幼魚〜若魚のうちは、こまめに少量ずつの換水を行うのが吉。
とはいえスカラレ種は、環境に慣れて一度落ち着いてしまえば丈夫で飼育しやすい種です。
エンゼル病にかかっている場合がある

エンゼルフィッシュにはエンゼル病という特有の病気があります。
細菌性でとても感染力が高く、一度かかってしまうと高確率で死亡してしまう恐ろしい病気です。
特にワイルド個体に多い病気なので、ワイルドエンゼルを本水槽へ導入する前に、別の水槽で数週間(潜伏期間)は飼育して異常がないか様子見する(トリートメント)など注意が必要です。
購入前に、入荷してからどれくらい経っているか、調子の悪いエンゼルがいないかなど、ショップで聞いてみるのも良いですね。
あとがき
ペルーアルタム、プロポーションが良くてマジでかっこいいです。
ワイルド個体は若干飼育が難しいこともありますが、それ以上の魅力がありますね。大事に育てたいと思います。
